上司が守ってくれないときの向き合い方とは?社会で生き抜く能力を紹介

いざというときに部下を守ってくれるのが、理想の上司です。しかし、上司によっては、責任逃れするだけでなく執拗に責め立てる人もいます。このような上司は、上司の役目を果たしておりません。

本記事では、上司が守ってくれないときの向き合い方・対処法について紹介します。また、上司に頼らず自分一人で生き抜くために必要な能力を紹介しますので、参考にしてください。

本記事の結論

・上司が守ってくれないときの対処法は、上司よりも上の人に相談したり、異動を申し出たりなど
・守ってくれない上司の特徴は、責任逃れする、ミスに対して威圧的な態度を取るなど
・社会で生き抜くために必要な力は、主体性・実行力・計画力・伝える力・聴く力など

上司が守ってくれないときの向き合い方・対処法

上司が守ってくれないとき、どう向き合えばいいのでしょうか。対処法を紹介します。

  • 上司よりも上の上司に相談する
  • 上司をあてにしない
  • 同僚と協力する
  • 異動を申し出る
  • 転職を検討する

それぞれについて見ていきましょう。

上司よりも上の上司に相談する

上司に相談しても意味がないので、上司よりも上の立場にいる上司に相談してください。上司よりも上の立場ということは、管理職であるケースがほとんどです。そのため、上司のせいで業務に支障が出ていることを相談しましょう。

このとき、「自分たちが困っている」という言い方は避けましょう。自分たちが困っていても上の立場にいる人は困っていないので、対応してもらえない可能性があります。業務に支障をきたす、取引先との関係が悪化するなど、会社の業績に関わる問題だと伝えるのがポイントです。

例えば、以下のように相談してください。

Aさん(守ってくれない上司)の対応に時間が取られすぎてしまい、通常業務に支障をきたしています。本来Aさんが対応すべきところも、私たちが対応することになり、顧客対応にかける時間が少なくなっています。

実際に売上目標は、前年比の80%と業績にも影響が出ている状態です。必要な作業に時間を費やしたいため、Aさんの配置転換を考えてもらえないでしょうか。

上司をあてにしない

守ってくれないような上司は、あてにする必要がありません。上司としての責務を果たしていないようなものですので、上司に頼らないというのも一つの手です。何かあったときは、自分の責任だと言い聞かせ、トラブルなどをすべて自分で処理しましょう。

もし、対応などで困ったときは、守ってくれない上司ではない別の上司や同僚などに相談することです。自分一人で乗り切る力が身につけば、自分の成長に大きくつながります。自分の成長に大いにつながりますので、向上心を持って主体的に動ける人は、上司に頼る必要がないでしょう。

社会で生き抜く能力については、後ほど紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

同僚と協力する

上司に頼れない場合は、同僚と協力して乗り切りましょう。同僚もあなたと同様で、上司に対して同じ気持ちを持っているはずです。同僚であれば、相談しやすいですし、気兼ねなく話せます。

三人寄れば文殊の知恵という言葉があるように、一人だけで乗り切るには不安な人は、同僚と協力しながら互いに高め合っていきましょう。

異動を申し出る

上司に問題がある場合は、環境を変えることが大切です。いきなり転職を検討せずに、部署異動や店舗異動などができないか、人事部に相談しましょう。上司さえ変われば、まともに仕事ができる環境が整っていますので、問題ありません。

問題のある上司に異動してもらうことが一番ですが、難しい場合は自分から環境を変えるように努力しましょう。

転職を検討する

最終手段としては転職があります。ただし、転職する前に本当に転職していいのか、改善策はなかったのか、もう一度考えましょう。上記で紹介したような対策を実施しても、改善されない場合は、転職を検討してください。

転職すれば今の上司とすぐに離れられるため、悩みが解消されます。しかし、中には退職・転職するのが初めてなので、不安になる人もいるのではないでしょうか。

その場合は、退職代行サービスや転職エージェントを利用しましょう。どちらも心強いサポートを得られます。

また、転職先を見つけることは大切ですが、円満退職を目指すことも重要です。退職時に会社とトラブルがあると、転職活動や転職先にも悪影響を及ぼすからです。

円満退職のやり方については、こちら「円満な退職の伝え方を解説!上司や同僚に伝えるポイントや例文を紹介 – 退職代行ほっとライン」で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

守ってくれない上司の特徴

守ってくれない上司には、以下のような特徴があります。

  • 責任逃れする
  • 上司とは何かを理解していない
  • ミスに対して威圧的な態度を取る

それぞれについて見ていきましょう。

責任逃れする

守ってくれない上司の典型的なパターンが、責任逃れする上司です。「部下のミスは部下が悪い」「自分の責任ではない」といった考えから守ってくれません。このような上司は、とにかく自分に責任が及ばないような行動をとります。

例えば、部下のミスを報告するときもミスした人がすべて悪いかのように報告する可能性が高いです。場合によっては、ミスの報告を遅らせたり、もみ消そうとしたりなど、あなたにも被害を及ぼすことがあります。

一般的な上司であれば、部下がミスした場合でもカバーに入ります。ミスしたとしても、上司が守ってくれるからこそ部下は挑戦できるのです。責任逃れをするような上司では、積極的に挑戦できなくなってしまいます。

上司とは何かを理解していない

守ってくれない上司の中には、上司とはどのような存在かを理解していない人もいます。上司とは、一般的にあなたより地位の高い存在であり、仕事に関する指示や管理、監督を担当する存在です。部下に業務を任せた場合、たとえ部下のミスであっても上司が責任を取ります。

上司とは何かを理解していない場合、部下を守ることが上司の役目だということに気づいていません。部下がミスして怒られていたとしても、「ミスして怒られているな」というように他人事で終わります。このような無能な上司に、守ってもらうのは期待できません。

ミスに対して威圧的な態度を取る

一番厄介なタイプは、ミスに対して威圧的な態度を取る上司です。部下を守るどころか、「なんでミスしたんだ」「頭が悪いのか」といった暴言を執拗に繰り返します。

このようなパワハラ上司の下では、本来の力を発揮できません。失敗したら怒られてしまうというプレッシャーで、保守的になってしまうからです。たとえ慎重に作業してミスが減ったとしても、「作業が遅い」と別のことで怒られてしまいます。

つまりパワハラ上司の下では成長できません。早急に環境を変えることが重要です。

上司が守ってくれない!社会で生き抜く10の能力

上司が守ってくれないときは、自分一人で生き抜く力を身につけ乗り切ることです。

  • 1.主体性:自ら行動する能力
  • 2.実行力:目標に向けて確実に行動する能力
  • 3.思考力:物事について考える能力
  • 4.課題発見力:現状を分析し課題を見つける能力
  • 5.計画力:目標に対してのプロセスを考える能力
  • 6.伝える力:自分の意見をわかりやすく相手に伝える能力
  • 7.聴く力:相手の意見に耳を傾ける能力
  • 8.柔軟性:物事に対して臨機応変に立ち回る能力
  • 9.協調性:チームで協力する能力
  • 10.ストレスコントロール力:ストレスに対応できる能力

上記10の能力は社会で必要な能力ですので、参考にしてください。

1.主体性:自ら行動する能力

主体性とは、自ら物事に向かって行動する力です。主体性がある人は、上司からの指示がなくても自分で考え行動できます。ビジネスでは、自分で考え判断するシーンが何度もあります。この能力がなければ、上司に頼りっきりになってしまうでしょう。

自分に自信のない人や、失敗を恐れている人は、受け身の姿勢が強く主体性がありません。上司からよく指示を仰いでいる人は、主体性を持って行動できるように心がけましょう。

2.実行力:目標に向けて確実に行動する能力

実行力とは、目標に向けて確実に行動する力です。主体性と似ており、ただ行動するだけでなく、目標に必要な行動を見極めることができます。実行力がある人は、計画力にも優れています。目標を実現させるためには、計画が必要だからです。

優れた計画を立てられたとしても、実行できる行動力がなければ意味がありません。実行力のある人は口だけでなく、行動を移せるため評価にもつながりやすいです。

また、実行力のある人は目標が達成できてもさらに高い目標を目指したり、失敗したとしても再チャレンジする傾向があります。

3.思考力:物事について考える能力

思考力とは、物事や疑問に対して考える力のことです。現在、社会情勢は目まぐるしく変化しています。変化に対応するには意思決定の早さが重要です。思考力を鍛えれば、必要な情報を順序立てて考えられるようになります。必要な答えがすぐわかるようになるので、効率良く作業を進められます。

既存のビジネスモデルに限界がきたとき、新分野への進出が必要です。これまでにない新たな発想や課題発見力が求められます。これらに欠かせないのが思考力です。

思考力を高めれば上司に頼る機会が減ります。自分で考え、答えがわかるようになるからです。すぐに答えを教えてもらうのではなく、まずは自分で考えて思考力を高めていきましょう。

4.課題発見力:現状を分析し課題を見つける能力

課題発見力とは、現状を分析して課題を見つける能力です。課題発見力があれば、目標を設定したときに目標との差がどの程度あるか、どのような課題があるかが認識できます。また、その認識した課題の解決が必要なことを、周囲に提案することも可能です。

例えば、売上が悪化しているときに現状を分析し、売上が悪化している原因(課題)を見つけ、提案できます。既に明確化している課題に対し、解決案を提示する能力も大切ですが、未来を見据えた上で課題を発見できるようになれば一人でも生き抜いていけます。

5.計画力:目標に対してのプロセスを考える能力

計画力とは、目標達成に向けてのプロセスを考え、それに向けて準備する力です。計画力がある人は、目標を達成するために最善策を考えられるので、効率よく物事を進められます。計画力が高まれば、計画の障壁となる物事に対し、素早く事前に対応できるため、ミスを削減することが可能です。

自分の立てた計画は実現することが前提ですので、実行力も同時に身につけられます。自ら考えて計画し、実現できるようになれば上司に頼る必要がありません。

6.伝える力:自分の意見をわかりやすく相手に伝える能力

伝える力は、自分の意見をわかりやすく相手に伝える力で、コミュニケーション能力の一つです。コミュニケーション能力は、ビジネスにおいてあらゆる場面で必要であり、欠かせない能力です。

自分の意見をしっかり伝えることができれば、誤解が減り、良好な人間関係を構築できます。仕事の効率が良くなったり、ミスが減ったりなど、プラスになることが増えます。

また、あなたがこれから上司になる上で重要な能力です。上司は部下やチームの従業員に指示・指導する役割があります。伝える力がなければ、上手く指導できません。

場合によっては相手に誤解を招き、ハラスメントの原因にもなります。早い段階から身につけておくことをおすすめします。

7.聴く力:相手の意見に耳を傾ける能力

聴く力は、相手の意見に耳を傾ける力で、コミュニケーション能力の一つです。伝える力と同様で非常に重要な能力です。聴く力は、単に相手の話を聞くだけではなく、話しやすい環境をつくり、相手の意見を引き出すことができます。

傾聴力が低い人は、相手の意見を聞かず、自分の意見ばかりを述べる人です。つまり、守ってくれない上司も傾聴力が不足しているといえるでしょう。しっかりと部下の意見を聞ける上司であれば、具体的なアドバイスができるため、部下からの信頼も高くなります。

8.柔軟性:物事に対して臨機応変に立ち回る能力

柔軟性は、立場の違いや環境の変化など、さまざまなことに対して臨機応変に立ち回れる力です。自分と立場の違う相手でも、なぜそのように考えるのか、背景や心情まで理解しようと努めます。

つまり、柔軟性を高めていけば、守ってくれない上司に対しても柔軟に立ち回れます。柔軟性とは、人に対してだけではありません。働き方や職場環境など、さまざまな場面で柔軟性が必要となります。転職する場合でも、柔軟性に長けていればすぐにその職場に馴染めます。

9.協調性:チームで協力する能力

協調性とは、さまざまな人と目標に向かって協力する力です。基本的に仕事は一人ではなくチームで行います。一人でできることは限られていますので、自分だけ頑張っても限界がきます。しかし、チームで協力すれば、大きな成果を上げることが可能です。

チームで協力するためには、先ほど紹介した「伝える力」や「聴く力」などが必要です。守ってくれない上司のように協調性がなければ、チームの和を乱す原因になります。

10.ストレスコントロール力:ストレスに対応できる能力

ストレスコントロール力とは、ストレスに対応できる力です。守ってくれない上司からのストレスもポジティブに捉え、自分の成長過程の一部だと考えます。またストレスを感じることがあっても、誰かに相談するなど、ストレスを緩和することが可能です。

現代社会において、ストレスを感じるシーンは多くあります。上手くストレスを捌き切らないと体調不良などの原因になるので、注意しましょう。

まとめ

上司が守ってくれないときは、上司よりも上の立場の人に相談したり、異動して環境を変えたりすることが大切です。守ってくれない上司は、責任逃れやミスに対して威圧的になる傾向があります。そのため、自分一人で社会を生き抜く力を身につけましょう。

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