副業からは転職可能?判断基準や企業が評価するスキルとアピール方法

近年、副業を解禁している企業が増えたことにより副業する人が増えています。そのような中で、副業をきっかけに新たなキャリアへ踏み出したいと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、副業から転職する場合、収入面やスキル、面接での伝え方など様々な不安や悩みを抱えてしまうものです。

実際のところ、副業からの転職は十分に可能です。ただし、そのためにはスキルや実績を適切にアピールし、企業が求めるポイントを押さえる必要があります。本記事では、副業から転職するときの不安を解消します。また、判断基準や企業が評価するスキルとアピール方法を解説しますので、参考にしてください。

本記事の結論

・副業から転職するときに抱える不安は、転職すべきか独立すべきか、副業で得たスキルを転職先で活かせるか、副業経験を面接でどう伝えればいいかなど
・副業から転職に踏み切る最適なタイミング・判断基準は、副業が本業に影響を及ぼし始めたとき、副業先から勧誘されたとき、本業のキャリアや職場環境に不安を感じたときなど
・副業から転職が上手くいかない人の特徴は、趣味や単なる収入として扱ってしまう人、副業が中途半端で、実績が十分でない人、とりあえず転職しようと考えている人

目次

副業から転職は可能?転職時に抱える不安と解消策

副業を本業へとステップアップしたいと考えても、不安はつきものです。収入の安定性やスキルの汎用性、履歴書の書き方や面接での伝え方など、迷いや疑問を抱える人は多いのではないでしょうか。副業から転職を検討する際によくある不安と、その解消方法を順に解説していきます。

  • 副業から転職すべきか、独立すべきかどちらがいい?
  • 副業の収入だけで生活できるか不安
  • 副業で得たスキルを転職先で活かせるか不安
  • 副業歴を履歴書や職務経歴書に書いていいのか?
  • 副業経験を面接でどう伝えればいいかわからない
  • 副業の経験が転職市場で評価されるのか不安
  • 副業からの転職で給料が下がることが不安
  • 転職先と直接関係ない副業でも転職に役立つのか?

副業から転職すべきか、独立すべきかどちらがいい?

副業が軌道に乗ってくると、次のステップとして転職するか独立するかで迷う場面が増えてきます。それぞれの選択にはメリットとデメリットがあるため、自分の価値観やライフプランから判断するのがポイントです。まず、転職は収入の安定性や福利厚生が得られるという利点があります。

副業で得たスキルや経験を活かして、より自分に合った職場にキャリアアップするチャンスとも言えます。

一方、独立を選ぶと自由度の高い働き方が可能になり、自分の裁量で仕事を選べるのが特徴です。しかし、集客や営業、経理などすべてを自分で行う必要があり、安定収入を得るまでに時間がかかる場合もあります。とくに、人脈や営業力、継続的に案件を得るスキームがない場合、独立後に苦労するケースも多いです。

判断の基準としては、副業収入が安定しており、すでに継続案件やリピート顧客がいるかどうかが一つの目安になります。また、仕事に対する価値観も重要です。自分の裁量で働く自由を優先するのか、それとも収入の安定や組織の一員として働く安心感を重視するのか、方向性を明確にしましょう。

転職と独立のどちらにも正解はないため、自分自身の目標と生活スタイルに合わせて慎重に選ぶことが大切です。判断基準については以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

関連記事:転職か独立か判断に迷ったときの基準は?年齢別でポイントを紹介

副業の収入だけで生活できるか不安

副業から独立することを決意した際に最も多く挙がる悩みの一つが、副業の収入だけで生活していけるのかという経済的な不安です。副業収入が一定以上ある場合でも、本業を手放すとなると安定性や将来性に対する不安が募ります。この不安を解消するためには、まず自分の生活費を明確に把握することが重要です。

毎月必要な支出、固定費、変動費をリストアップし、副業収入がどの程度カバーできるのかを検証してみましょう。また、数ヶ月〜半年程度の生活費を貯蓄しておくことで、収入が一時的に減っても対応できる安心感が得られます。

副業の収入が右肩上がりに成長している場合には、将来的な伸びも期待できるため、独立に踏み切る判断材料にもなります。

加えて、副業のクライアント数や継続率などの安定性も重要なポイントです。副業の収入面が十分であっても、心配であれば一時的に副業と本業を両立しながら様子を見るという選択肢もあります。

副業で得たスキルを転職先で活かせるか不安

副業で培ったスキルが、転職先でも通用するのか疑問に感じる人は少なくありません。とくに業種や職種が異なる場合、スキルの汎用性はあるのか、現場で通用するのかといった不安が生まれます。しかし、多くの副業にはビジネス全般に応用可能なスキルが含まれています。

例えば、ライティングやデザイン、プログラミングなどの専門技術だけでなく、クライアント対応や納期管理、セルフマネジメント能力も重要なスキルです。このようなスキルは、業種を問わず伝え方次第で評価されやすい要素です。また、副業を通して得た課題解決能力や提案力なども、実務に活かせる力として評価されます。

実際に転職活動を行う際には、スキルを単に列挙するのではなく、どのような経験から得たか、どのように活用したかという具体例とセットでアピールすると効果的です。業種が異なる場合でも、共通する課題やスキルを見つけて説明すれば、説得力のある自己PRにつながります。

副業歴を履歴書や職務経歴書に書いていいのか?

副業経験を履歴書や職務経歴書に記載してよいか悩む方は多くいますが、結論としては記載して問題ありません。ただし、書き方や内容には注意が必要です。まずは、副業の業務内容が転職先に関連性があるか、汎用性のあるスキルにつながっているかを意識しましょう。例えば転職先が営業部門であるのに対し、ライティングスキルがあると記載しても評価につながりません。

履歴書に記載する場合は、職務経歴の中に「副業」と明記し、担当業務や成果、期間などを簡潔にまとめるとよいでしょう。職務経歴書では、より詳しく実績や具体的な成果、取り組んだプロジェクトの内容を記載することで説得力が増します。

また、副業で得たスキルをどのように活かせるかを明確に伝えることで、採用担当者にポジティブな印象を与えられます。

履歴書の職歴に関する書き方については、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:履歴書の職歴はどこまで書くべき?正しい書き方と書ききれないときの対処法

副業経験を面接でどう伝えればいいかわからない

副業の経験を面接でどのように話すべきか悩む方は少なくありません。本業と異なる分野で活動していた場合、採用担当者にどう受け取られるかと不安に感じることもあるでしょう。面接では、副業経験を単なる追加収入として伝えるのではなく、自己成長やスキルアップの成果として伝えることが重要です。そのためには、具体的なエピソードを交えて説明することが効果的です。

例えば、「副業でWebライターとして活動し、SEOを意識した記事を月に10本以上執筆」「納期を守るためにスケジュール管理を徹底し、継続的に依頼を受けた」といった実績を述べると、仕事への責任感や業務遂行能力をアピールできます。

また、副業を通じて得た課題解決力や顧客とのコミュニケーション能力なども評価されやすいポイントです。

面接では、本業との両立ができていた点にも触れることで、自己管理能力の高さをアピールできます。また、副業で得た経験を活かして、御社でこういった業務に貢献したいといった前向きなビジョンを添えると、説得力のあるアピールになります。

副業の経験が転職市場で評価されるのか不安

副業経験が転職市場でどの程度評価されるのか、不安に感じる方は多いです。正社員としてのキャリアに比べて見劣りするのではと心配する人います。しかし実際には、副業の経験は適切に伝えることで、むしろ強みとして評価されるケースが増えています。

副業経験が評価される理由の一つは、主体性や自己成長意欲の高さを示せる点です。副業を通じて自発的にスキルを身につけた人材は、成長志向があると見なされやすくなります。また、限られた時間の中で仕事をこなす姿勢や、複数のタスクを効率的に管理する能力も高く評価されやすいです。

ただし、副業の内容や実績が評価につながるかどうかは、伝え方次第です。収益だけでなく、継続して取引があったことや、クライアントからのフィードバック、成果物の質などを具体的に示すと、説得力が高まります。また、応募先の企業でどう活かせるのかを明確に説明することで、単なる経験にとどまらず貢献できる人材としてアピールできます。

副業からの転職で給料が下がることが不安

副業から本格的に転職を考えたとき、ネックになるのが今より収入が下がるのではないかという懸念です。とくに副業で一定の収益を得ていた場合、その水準を維持できるかは重要な判断材料になります。また、転職先の給与体系が年功序列だったり、スキルを十分に評価してもらえなかったりする可能性もあります。

厚生労働省が発表した「令和5年(2023年)雇用動向調査結果の概況」によれば、転職したことで給料が上がった割合は37.2%、下がった割合は32.4%、変わらなかった割合は28.8%でした。給料が上がる・下がる割合はさほど変わりません。

このような不安を解消するためには、まず転職先の給与水準や昇給制度を事前に調べておくことが大切です。求人票に書かれた給与額だけでなく、入社後の昇給見込みや評価制度なども面接時に確認しておきましょう。また、交渉の場では、自分の市場価値や副業の成果を数字や実績として示すことが有効です。

給与が一時的に下がったとしても、将来性や自己成長の観点から見てプラスになる転職であれば、長期的には満足度の高い選択になります。

参考元:厚生労働省|令和5年(2023年)雇用動向調査結果の概況

転職先と直接関係ない副業でも転職に役立つのか?

転職先と無関係に見える副業経験でも、転職活動においてアピール材料になることがあります。ポイントは、その副業から得られたスキルや経験がどのように汎用性を持ち、転職先でどのように活かせるかを伝えることです。

例えば、飲食店での副業経験がある場合、接客スキルやクレーム対応、スピーディな判断力などが身についている可能性があります。このようなスキルは、営業職やカスタマーサポート職などで役立つケースが多いです。また、フリーランスとして活動していた場合には、自己管理能力や提案力、プレゼンテーション能力なども評価対象となります。

副業と本業が異なる業種であっても、業務に通じる共通の要素や、ビジネスパーソンとしての成長につながるポイントを見つけて伝えることで、面接官の印象を大きく変えられます。

副業から転職に踏み切る最適なタイミング・判断基準

副業から転職を考える際、タイミングを誤ると収入の不安定さやキャリアの後戻りといったリスクを抱えることになります。一方で、適切なタイミングで転職を決断すれば、副業で培ったスキルを最大限に活かし、理想の働き方へと近づけます。

副業から転職に踏み切る最適なタイミング・判断基準を見ていきましょう。

  • 副業の収入が安定し、本業よりもキャリアの可能性を感じたとき
  • 副業が本業に影響を及ぼし始めたとき
  • 副業先から勧誘されたとき
  • 本業のキャリアや職場環境などに不安を感じたとき
  • 転職の準備が整ったとき
  • タイミングに迷ったときは転職のプロに相談する
  • 最適なタイミングが来るまでに転職準備を整えておく

副業の収入が安定し、本業よりもキャリアの可能性を感じたとき

副業の収入が毎月安定して得られ、将来的に本業以上の成長が見込めると感じたときは、転職を検討する好機です。とくに、副業の仕事にやりがいを感じたり、今後も受注が増えそうな見込みがある場合は、自信を持って次のキャリアへ進みやすくなります。

また、副業の案件が本業の時間に支障をきたしてしまうほど増えてきたら、それは副業が一つのキャリアとして成熟してきたサインでもあります。キャリアの可能性を感じられるなら、収入や働き方、自己実現といった観点から転職へ踏みだしてみましょう。

副業が本業に影響を及ぼし始めたとき

副業に充てる時間が増えてきたり、副業に対する情熱が高まっていたりする場合、働き方の見直しが必要です。このような場合、本業への意欲やモチベーションが下がっている状態では、本業に支障をきたしてしまいます。どちらを優先するのか転職を検討しましょう。

副業と本業のバランスが崩れると、精神的なストレスや体調面にも影響を及ぼします。とくに、副業が深夜に及ぶことが続くと、睡眠不足や健康不良の原因になります。このような状況が続くなら、本業を見直し、副業を軸にした働き方へとシフトする選択も現実的です。

心身の健康を守りながら自分らしい働き方を選ぶことが、長期的なキャリアの安定につながります。

副業先から勧誘されたとき

副業で関わっている企業やクライアントから、直接勧誘された場合は、転職のチャンスとして前向きに検討しましょう。すでに業務内容や自分のスキルが評価されている状態なので、転職後もスムーズに活躍できる可能性が高いです。

このようなケースでは、企業側があなたの実力を理解しているため、面接などの選考過程でも有利に進みやすくなります。また、業務の進め方や職場の雰囲気を把握している状態で転職できるため、ミスマッチのリスクが減ります。

ただし、雇用条件や報酬体系などは事前にしっかり確認しましょう。信頼関係があるからといって契約内容を曖昧にすると、後々トラブルにつながる恐れがあります。

本業のキャリアや職場環境などに不安を感じたとき

本業の将来性や職場環境に疑問を感じ始めたときも、転職を視野に入れるべきタイミングです。例えば、会社の業績が不安定だったり、評価制度が曖昧でモチベーションを保てないといった状況が挙げられます。また、ハラスメントや人間関係の悪化など、働きにくさを感じている場合も同様です。

このような職場環境で働き続けると、キャリアに対する展望が描けなくなります。副業で得たスキルや実績があるなら、その経験を活かせる環境へと早めに移ることが大切です。現職への不満は、転職を検討する大きな原動力になります。

副業を通じて自己成長できているのであれば、より良い職場へとステップアップする絶好の機会と捉えましょう。

転職の準備が整ったとき

転職に向けた準備が整ったときも、行動を起こす好機です。具体的には、履歴書や職務経歴書の準備、副業の実績整理、スキルの棚卸しなどが完了している状態が目安となります。加えて、求人情報をリサーチし、自分の希望に合う企業が見つかっているなら、積極的に応募を進めるべきタイミングです。

また、貯蓄や生活費のシミュレーションも重要です。収入が一時的に変動する可能性を踏まえ、3〜6ヶ月分の生活資金を確保しておくと安心できます。心構えができており、必要な情報収集や準備も万全であれば、不安を最小限に抑えた転職が実現できます。

タイミングに迷ったときは転職のプロに相談する

転職のタイミングに迷ったときは、一人で悩まずに専門家へ相談することが有効です。キャリアアドバイザーや転職エージェントなどのプロは、第三者の視点から客観的なアドバイスをくれます。自身の市場価値や適性、スキルの評価など、自分では気づかない強みにも気づけるきっかけになります。

今の副業がどの業界で通用するのか、自分に合う職場はどのような企業なのかといった悩みを抱えている方にとって、プロの意見は非常に役立つ情報です。相談することで視野が広がり、転職への不安や迷いを整理しやすくなります。

最適なタイミングが来るまでに転職準備を整えておく

今すぐ転職するつもりはないと考える人も、最適なタイミングが訪れたときにスムーズに動けるよう、事前に準備を進めておくことが重要です。転職の成功は、タイミングと準備の両方がそろってこそ実現します。

例えば、副業の実績をポートフォリオとしてまとめておいたり、定期的に求人情報をチェックして市場動向を把握したりするのも立派な準備です。自己分析をしてキャリアの方向性を見直すことも大切な作業になります。準備が整っていれば、突然の好条件の求人が出たときにもすぐに応募できます。

焦らず、しかし着実に準備を進めておくことで、自分にとってベストなタイミングで行動に移せるようになります。転職に迷いがある段階だからこそ、余裕を持って計画的に備えておきましょう。

副業から転職に向いている職種一覧

以下は、副業から本業への転職を目指す際に向いている職種の一覧です。それぞれの職種について、転職に適している理由も併せて紹介します。

  • Webライター:成果が見えやすく、実績を示しやすい
  • Webデザイナー:ポートフォリオでスキルをアピールできる
  • 動画編集者:ニーズが高く、専門性が評価されやすい
  • プログラマー(エンジニア):副業経験が実務経験として評価されやすい
  • SNSマーケター:運用実績がそのままスキルとして通用する
  • ハンドメイド作家:販売実績があれば独立も視野に入る
  • オンライン講師:専門知識を活かして信頼を得やすい
  • イラストレーター:作品がそのまま実績として認識される
  • コンサルタント:副業の成果が信頼性に直結する
  • 翻訳者・通訳者:語学力と実務経験があれば即戦力となる

副業から転職する場合、成果物や実績が客観的に示しやすい職種ほど有利です。スキルが目に見えるか、再現性のある成果を提示できるかどうかが、転職成功の鍵を握ります。

副業から転職が上手くいかない人の特徴

副業経験を活かして転職に挑戦しても、思ったような結果につながらない方もいます。その多くは、準備不足や伝え方の工夫が足りていないからです。

  • 副業の経験を趣味として扱ってしまう人
  • 副業の実績を整理できていない人
  • 副業が中途半端で、実績が十分でない人
  • とりあえず副業で転職しようと考えている人

副業の経験を趣味として扱ってしまう人

副業での取り組みを単なる趣味や収入の追加程度と捉えてしまうと、採用担当者から評価を得られません。例えば、空いた時間に趣味で動画を編集しています、などと伝えると継続性や責任感に欠ける印象を与えてしまいます。

実際にはクライアントとのやり取りが発生し、納期や品質が求められる立派な業務であっても、伝え方次第で高い評価につながらないのです。自分自身の中で副業の位置づけを明確にし、仕事として自信を持って伝える姿勢が求められます。

副業の実績を整理できていない人

転職活動では、自分の実績やスキルを客観的にアピールするのがポイントです。しかし、副業で積み上げた成果を適切に整理できていないと、履歴書や面接で強みを伝えるのが難しくなります。なんとなく続けていた、実績はあるけれど記録していないという状態では、説得力に欠けてしまいます。

成果物のポートフォリオを準備したり、数値で実績を示したりする工夫が重要です。記録を習慣化することで、自己分析にも役立ち、今後のキャリア設計にも好影響を与えます。

副業が中途半端で、実績が十分でない人

副業の期間が短かったり、成果物が少なかったりすると、転職先に十分なインパクトを与えられない可能性があります。単発で数件の案件をこなしただけでは、副業で得た経験や実績をアピールできません。

転職を目指すなら、ある程度の実績を積んでおくことが重要です。例えば、半年以上継続して案件を受けている、同じクライアントと複数回仕事をしているといった背景があると、信頼性が高まります。少なくとも即戦力として期待できると感じてもらえる水準まで副業を育てておくことがポイントです。

とりあえず副業で転職しようと考えている人

副業がうまくいっているからといって、安易に転職を決断するのは危険です。とくに、今の仕事が嫌だから、なんとなく副業のほうが楽しそうといった理由だけで転職を考えている場合は注意が必要です。

転職先に求める条件や、自分が実現したい働き方を明確にしていないと、ミスマッチが起こりやすくなります。結果として転職後に後悔するリスクも高くなります。副業での成功体験を過信せず、客観的な視点で将来を見据えることが大切です。

副業から転職する際に企業が評価するスキルとアピール方法

副業経験を転職活動で活かすには、企業がどのようなスキルを評価しているかを理解することが大切です。副業から転職する際に企業が評価するスキルとアピール方法について解説します。

  • 専門スキル(ハードスキル)
  • 問題解決力
  • 主体性・セルフマネジメントスキル
  • コミュニケーションスキル

専門スキル(ハードスキル)

副業を通じて習得した専門スキルは、転職時に非常に高く評価されやすいポイントです。とくにIT系やデザイン、ライティング、マーケティングなどの分野では、企業が求める即戦力になりやすいです。ただし、スキルがあるだけでは十分とは言えません。重要なのはどのような成果を出したのか、実務でどう活かしてきたのかを具体的に伝えることです。

そのためには、実績や成果を数字で示すのが効果的です。例えば、Webサイトのアクセス数を半年で2倍にした、営業資料の改善により契約率が20%向上したなど、誰が見ても価値が伝わるように表現しましょう。

問題解決力

副業では、限られた時間とリソースの中で課題を解決する機会が多くあります。このような経験から得た問題解決力は、どの業界でも通用するスキルです。

例えば、営業活動の中で成果が出ないときに新たな販売戦略を試した経験や、トラブルに直面した際の対応策などを具体的に説明すると効果的です。問題の背景や取った行動、その結果という流れで話すことで、採用担当者もイメージしやすくなります。

主体性・セルフマネジメントスキル

副業は基本的に誰からも指示されない環境で行うものです。そのため、自分で目標を立て、スケジュールを管理し、成果を出す必要があります。このような経験から培われるのが、主体性とセルフマネジメント力です。

このスキルをアピールするには、どのように時間を管理していたか、どんな目標を立ててどのように達成したかを具体的に説明すると伝わりやすくなります。例えば、本業の後に毎日2時間の作業時間を確保し、3ヶ月で副業の売上を月5万円まで伸ばしたなど、具体的な行動と結果をセットで伝えてください。

コミュニケーションスキル

副業でも顧客や取引先、チームメンバーとのやりとりが発生する場面は多くあります。その中で養ったコミュニケーション能力も、転職時に重要な評価ポイントです。

オンラインでのやりとりが主流となっている現代では、チャットやメールでの伝え方、Zoomなどでの打ち合わせ対応力も含めたリモート環境下でのコミュニケーションスキルが求められています。

アピールの際は、実際にどのような関係者とやりとりしていたか、トラブルや誤解をどう解消したかなど、具体的なエピソードを交えて伝えるのが効果的です。対面と違い、非言語情報が少ない中でもスムーズに意思疎通できたことは、再現性のあるスキルとして認識されやすくなります。

まとめ

副業から転職は可能なのか紹介しました。副業から転職を目指す場合は、副業で得た経験を転職先でどのように活かせるかが重要です。転職先に無関係なスキルだと評価につながりにくいので注意しましょう。

また、転職を成功させるには円満退職を目指すことがポイントです。退職手続きに不満を感じる人は、退職代行ほっとラインへご相談ください。

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