仕事のモチベーションがないときは、誰にでもあることです。しかし、モチベーションがないと仕事に身が入らない、ミスが増えてしまうなど、支障をきたす場合もあります。そのため、早めに原因を分析し、対処するといいでしょう。
本記事では、仕事のモチベーションがないときの対処法を10個紹介します。また、なぜモチベーションが出ないのか原因についても紹介しています。原因によっても対処法は異なりますので、自分の原因に合った対処法を見つけましょう。
・仕事のモチベーションがないときの対処法は、気分転換・上司に相談・達成できる目標の設定・とにかく働く・同僚と高め合う・転職など環境を変える
・仕事のモチベーションが出ない原因は、給料が低い・人間関係が悪い・仕事内容が合わない・周りとの差を感じる・労働時間が長いなど
・仕事のモチベーションがない状態で働き続けると、仕事が嫌になったり、ミスが増えたりする
仕事にモチベーションは必要ない!?
結論からいえば、仕事へのモチベーションがなくても仕事はできます。しかし、モチベーションを高く持ちながら仕事に取り組めれば、それに越したことはありません。仕事へのモチベーションがあることで、やりがいを持って働けたり、笑顔が増えたり、日常生活の満足度が変わってきたりするからです。
ただし、注意してもらいたいのは、モチベーションがすべてではないことです。モチベーションがなかったとしても、業務をこなす必要があります。「今日はモチベーションがないので休みます」といって休める会社はありません。
モチベーションがなくても、そつなく作業をこなせる人材になることが、最終的なゴールだと認識しておきましょう。
仕事のモチベーション・やる気がないときの対処法10選
仕事のモチベーション・やる気がないときは、誰にでもあることです。モチベーションがない状態で働いても、ミスが増えたり、人間関係が悪化したりしますので、早めに対策することが大切です。対処法が自分に合う、合わないがありますので、10個の対処法を用意しました。
- 1.モチベーション・やる気が出ない原因を分析する
- 2.気分転換に休息する
- 3.上司や相談窓口に相談する
- 4.達成できる目標を設定する
- 5.仕事とプライベートのオン・オフをつける
- 6.とにかく働き続ける
- 7.仕事終わりの楽しみを見つける
- 8.同僚と高め合う
- 9.仕事にゲーム性や工夫を取り入れる
- 10.転職など環境を変えてみる
自分に合った対処法を見つけましょう。
1.モチベーション・やる気が出ない原因を分析する
なぜモチベーションが出ないのか原因を分析することが大切です。原因が分かれば対処しやすくなります。例えば、給料が低くてモチベーションが出ないときの対処法は、会社に給料の交渉をすることです。気分転換に有給を取ったとしても、原因の解決には至りません。その場しのぎでモチベーションが回復しても、給料日が来るたびに給料の低さを実感することになります。
何に対してモチベーションが出ないのかはっきりしない人は、言語化しましょう。頭の中で考えるより文字に書き出したほうが整理しやすいです。適当に思い浮かんだ不平不満を箇条書きやキーワードで洗い出してください。「仕事がつらい」「休みが少ない」「作業が終わらない」などのキーワードであれば、労働時間や残業時間によりモチベーションが低下していると考えられます。
モチベーションが出ない原因は人それぞれですので、まずは自分の中で原因を分析することから始めましょう。
2.気分転換に休息する
仕事のモチベーションがないときは、思い切って休息を取りましょう。有給消化を申請し、数日休むことがポイントです。1日だけだと、翌日の仕事を考えてセーブする恐れがあるからです。休む時はとことん休むほうが、リフレッシュになります。有給が取れない人は、こちら「有給が取れない場合の対処法は?人手不足でも取得するコツや違法について解説 – 退職代行ほっとライン」を参考にしてください。
気分転換では自分の好きなことを楽しみましょう。仕事の連絡が来たとしても無視して構いません。休日は労働者の自由な時間ですので、連絡を返す義務がありません。
連絡を返さず不当な扱いを受けた場合は、法律に違反しますので、弁護士など相談窓口に相談しましょう。
3.上司や相談窓口に相談する
上司や相談窓口に悩みを聞いてもらうことも、対処法の一つです。悩みを聞いてもらうだけでも、気持ちが少し楽になります。また、相談したことで悩み事が解決すれば、モチベーションの向上につながります。例えば、職場の人間関係で悩んでいる、同僚との差を感じるなどの内容であれば、上司へ相談するのが的確です。
同僚との差を感じるので新しい仕事を覚えたい、詳しく仕事を教えてほしいなどを相談すれば、多くの上司は悩みを解決するための行動をとってくれます。
悩みの種が上司であったり、上司に相談しても効果的なアドバイスをもらえなかったりすれば、社内外の相談窓口を利用しましょう。相談内容によって利用する窓口が異なりますが、以下の相談窓口を参考にしてください。
4.達成できる目標を設定する
達成できる目標を設定し、成功体験を積み重ねる対処法です。重要なポイントは目標が「達成できること」です。そのため、初めは小さな目標で構いません。例えば、以下を参考にしてください。
- 昨日よりも作業を早く終わらせる
- 定時に帰る
- 契約を1つ取ってくる
- 自分から挨拶する
- 上司に1回褒めてもらう
目標を達成したときに、人は達成感や満足感を得ます。満足感はやりがいになりモチベーションの向上につながります。小さな目標は仕事に関すること以外でも構いません。朝早く起きる、寝坊しないなどでも良いです。日常生活でモチベーションが高めれば、自然と仕事へのモチベーションも高くなるからです。
小さな成功体験を積み重ねて、「自分はやればできる」といった自信につなげていきましょう。
5.仕事とプライベートのオン・オフをつける
仕事のモチベーションがプライベートに影響することは、よくあることです。逆にプライベートが原因で仕事に影響することもあります。仕事のモチベーションが出ないからといって、プライベートにまで悪影響を及ぼすと悪循環に陥ってしまいます。そのため、仕事とプライベートのオン・オフを意識しましょう。
プライベートを充実させ、休息を取っていれば仕事へのモチベーションも向上します。仕事のオン・オフの切り替え方は以下の通りです。
- 仕事を持ち帰らない
- 休み中に仕事の連絡を返さない
- 家族との時間を楽しむ
- 仕事着と普段着のメリハリをつける
- 休日に予定を入れる
仕事に対して真面目な人ほど、休日も仕事のことが気になってしまいます。休日でも仕事のことで悩んでしまうと、モチベーションが上がりませんので、オン・オフを切り替えられるように意識しましょう。
6.とにかく働き続ける
仕事のモチベーションがないときでも、がむしゃらに働き続けることも対処法の一つです。時間に追われるくらい働き続けると、マイナスなことを考える隙間がありません。逆にモチベーションが出ないからといって、作業の手を休めると以下のような悪循環に陥ってしまいます。
- モチベーションが出ないからだらだら作業する
- 作業が進まず遅れが出る
- 作業の遅れが他の従業員の迷惑になる
- 自分の評価が下がる
- 評価が下がるとモチベーションが上がらない
仕事のモチベーションが出ないからといって、作業を疎かにしてはいけません。モチベーションの有無に限らず、業務をこなす必要があるので、考える前に手を動かすことを意識してください。モチベーションが下がっていても、普段通りにルーティンをこなすことで、脳が騙されてモチベーションも戻っていくでしょう。
7.仕事終わりの楽しみを見つける
小さな目標ではなく「楽しみ」を見つけることで、モチベーションの向上を図ります。例えば、家に帰るとゲームの続きができる、高級なお肉が待っている、友達と飲みに行けるなど、仕事終わりに楽しみを用意することで、モチベーションが上がりやすくなります。
とくにモチベーションがないときは、無理やり楽しみを作ることも大切です。特別に普段買わないような少しリッチなものを買ってもいいでしょう。何か楽しみがあれば、つらいことも乗り越えられます。ただし、仕事終わりの楽しみを考えるあまりに、仕事が疎かにならないように注意しましょう。
8.同僚と高め合う
仕事のモチベーションが出ないと思っているのは、あなただけではありません。上司や同僚も同じような気持ちになることがあります。そのようなときこそ、同僚と高め合い鼓舞することが大切です。同僚は上司や部下とは違い、大切な存在です。ライバルであり、仲間であり、自分の成長を高める存在でもあります。
同僚だからこそ相談できる内容もありますので、悩みを聞いてもらいましょう。
9.仕事にゲーム性や工夫を取り入れる
仕事に慣れてくると毎日同じことの繰り返しで、モチベーションが低下することがあります。このようなときは、変化を加えることがポイントです。例えば、今日は新しい仕事を覚えてレベルアップ、上司の無駄話で30ダメージ、相手よりも先に挨拶した方が勝ち、などゲーム性を取り入れてみてください。
ゲーム性や工夫を取り入れることで、新たな刺激になります。とくにゲーム好きの人におすすめの方法です。
10.転職など環境を変えてみる
仕事のモチベーションがないときの対処法として、異動や転職など環境を変えてみてもいいでしょう。働く環境や一緒に働く人が変われば、モチベーションも切り替えられます。ただし、この方法は最終手段として考えるべきです。働く上でモチベーションが出ないときは何度も訪れます。
モチベーションがない度に転職はできません。まずは、1~9で紹介した対処法を試してみてください。モチベーションでがない状態が長期的に続く場合は、転職を検討しましょう。
仕事のモチベーションが出ない原因
仕事のモチベーションが出ないときの対処法として、「原因を分析する」ことを紹介しました。そこで、次は仕事のモチベーションが出ない原因はどのようなものがあるのか見ていきましょう。
- 給料が低い
- 職場の人間関係が悪化した
- 仕事内容が自分と合わない
- 具体的な目標がない
- 同僚など周りとの差を感じる
- 毎日同じことの繰り返し(惰性化している)
- 労働時間が長い
- プライベートで嫌なことがあった
給料が低い
内閣府で実施した国民生活に関する世論調査(令和5年)によれば、「お金を得るために働く」と回答した人は64.5%です。多くの人はお金を得るために働いています。しかし、給料が低ければモチベーション下がってしまうのは当然です。「一生懸命働いたのにこれだけしか給料がもらえないのか」といった気持ちになってしまいます。
給料は生活に直結する問題です。給料が低ければ、プライベートに充てるお金も少なくなってしまいます。とくに自分と同じ年齢や年下が自分よりも裕福な生活を送っていると、モチベーション低下の原因になります。
給料が低い場合の対処法としては、会社と給料の交渉をすることです。交渉のやり方については、こちら「給料の交渉のやり方を徹底解説!タイミングやNGポイントを紹介 – 退職代行ほっとライン」を参考にしてください。
または副業可能な会社であれば、副業に挑戦してみましょう。比較的に簡単な副業から挑戦し、ある程度収入を得られれば、モチベーションの向上につながります。
職場の人間関係が悪化した
仕事において人間関係は重要です。基本的に仕事はチームで行いますので、人間関係が悪化すると作業がやりづらくなってしまいます。人間関係が悪化し、陰口をいわれたり、話を聞いてもらえなかったりすると仕事のモチベーションが出なくなります。仕事内容だけでなく、誰と作業するかもモチベーションが左右される原因です。
職場の人間関係が悪化したときの対処法は、自分の態度で改めるところがないか探しましょう。人間関係が悪化すると、相手の悪いところばかり見えたり、相手が悪いと思ったりしがちです。自分の言動に原因がある場合もありますので、見直してみてください。
また、上司に相談するのも一つの手です。上司から客観的なアドバイスをもらい、相手が悪い場合は注意してもらいましょう。
仕事内容が自分と合わない
仕事内容が合わないといった理由で、モチベーションが下がることは多くあります。例えば、新卒で入社した人が営業職を希望していたのに、技術職に配置されてしまうなど希望のポジションにつけない場合、仕事内容が合わないと感じるでしょう。また、求人募集を見て転職したのに業務内容が違う、といった理由でモチベーションが下がることもあります。
希望のポジションにつけたとしても、なかなか成果を出せなかったり、同僚と業務の差が出たりすると、自分はこの仕事に合っていないと感じてしまいます。仕事内容が自分と合わないときの対処法は、合わない理由によってさまざまです。例えば、なかなか成果が出ないときはスキルを身につけましょう。
専門知識や資格を取得することで、成果を出しやすくなります。知識が身につければ自分の自信にもつながります。
具体的な目標がない
目標がない状態で働いていると何のために働いているのかわからなくなり、モチベーションが出ない原因になります。また、目標があったとしても、高く設定しすぎてかなわない目標であれば同じです。目標を設定することで、仕事へのやりがいや楽しさが生まれます。
対処法としては、上司に相談することです。客観的に自分のレベルを判断した上で、具体的な目標を設定してもらいましょう。また、小さな目標を設定することも対処法として有効です。「時間内に業務を終わらす」「今日はミスを一度もしない」など、簡単な目標で構いません。
小さな目標を達成させ、成功体験を積み重ねれば自分の自信につながります。少しずつ目標を大きくしていくことで、仕事への張り合いも生まれるでしょう。
同僚など周りとの差を感じる
入社したタイミングが同じでも、仕事量で同僚と差を感じてしまうと「自分は仕事ができない」とモチベーションが出なくなります。周りと比べて劣等感を感じると、モチベーションが下がる原因になります。とくに新卒入社の人や若い年齢の人にありがちです。
人によって習熟度や熱量が異なるのは当たり前です。知識や技術を身につけたり、上司にアドバイスをもらったりして、悔しさをバネに成長していきましょう。意欲的に学んでいるにもかかわらず、習熟度が悪い場合は仕事が自分に合っていない可能性があります。自分に合った仕事とは何か、もう自己分析してください。
知識量が足りていない人は、学びながら働くことです。何も考えずに働いていても成長しません。今以上に積極的に学ぶように意識しましょう。
毎日同じことの繰り返し(惰性化している)
ある程度、自分一人で仕事ができるようになると、毎日同じことの繰り返しで仕事に飽きてしまうこともあります。仕事に対するワクワク感や新しい発見が少なくなれば、モチベーションが出ない原因になってしまいます。対処法としては、上司に相談して新しい業務を教えてもらいましょう。
とくにキャリアアップ・昇格のために新しい業務を教えてもらうのがおすすめです。自分の成長のためになり、今までしたことのない仕事が増えるので、刺激になります。
労働時間が長い
労働時間が長いと疲労が溜まり、プライベートな時間も減ってしまうので、モチベーションが低下してしまいます。プライベートな時間は、モチベーションを上げる要素ですが、その時間を仕事に奪われてしまうとモチベーションを保つことが難しいです。また、長時間労働はモチベーションの低下だけでなく、過労死や健康被害の原因になるので危険です。
自分の労働時間がしっかりと法定範囲内に収まっているか確かめましょう。また、業界によって労働時間の長さが異なります。例えば、厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報」によれば、業界平均の総実労働時間は136.3時間です。
しかし、業界ごとに見ると、一番総実労働時間の長い運輸業・郵便業は167.7時間、一番短い飲食サービス業は88.5時間と、約2倍の差があります。
自分の力でできる対処法としては、効率よく作業を進めることです。上司や仕事ができる人からアドバイスをもらい、作業効率よく働くコツを教えてもらいましょう。仕事量が多すぎて捌き切れない場合は、上司に相談するのが1番です。仕事量を減らしてもらうなど、対処してもらいましょう。
プライベートで嫌なことがあった
仕事のモチベーションが出ない原因は、職場内に限ったことではありません。プライベートで嫌なことがあれば、仕事のモチベーションにも影響します。対処法は、仕事とプライベートのオン・オフを切り替えることです。こちらに関しては、「仕事のモチベーション・やる気がないときの対処法10選」で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
仕事のモチベーションがないまま働き続けるデメリット
仕事のモチベーションがないまま働き続けると、以下のようなデメリットがあります。
- 仕事するのが嫌になる
- 仕事でミスが増える
それぞれについて見ていきましょう。
仕事するのが嫌になる
仕事のモチベーションがないまま働き続けると、「仕事がつらい」「働きたくない」など、仕事が嫌になります。このまま働き続けると、精神的ストレスがたまり体調不良になる恐れがあります。また、嫌々働き続けても自分の成長につながりません。仕事時間は一日の大半を占めますので、毎日苦痛を感じてしまいます。
仕事でミスが増える
モチベーションがない状態で働くと、仕事に身が入りません。仕事に集中できていなければ、ケアレスミスが増えてしまいます。ミスが増えるとまた、モチベーションが下がってしまい、負の連鎖が止まりません。また、ミスが増えてイライラすると人間関係が悪化する恐れがあります。
まとめ
仕事のモチベーションを常に高く維持することは難しいです。誰しもモチベーションの浮き沈みはあります。モチベーションが出ないときは、気分転換や誰かに相談するなど、早めにモチベーションを回復できるように心がけましょう。モチベーションが下がったときは、「これをする」といったルーティンを決めておくと、比較的に早くモチベーションが上がります。
自分の性格や感情を理解しながら、モチベーションを高く維持できるように意識しましょう。
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