育児と仕事の両立に疲れてしまい、仕事を辞めたいと思う人は少なくありません。しかし、勢いで仕事を辞めてしまうと後悔することもあります。後悔しないためにも、職場やパートナーからの協力を得て、現状をよくできないか模索することが重要です。
本記事では、育児に疲れて仕事を辞めたいとき、退職前に知っておきたいことを解説します。仕事を辞めたいと思う原因や辞めるメリット、後悔しないためにすべきことなどを紹介しますので、参考にしてください。
・育児に疲れて仕事を辞めた人は約3割、仕事を辞めて後悔した人は約26%
・育児に疲れて仕事を辞めたいと思う原因は、体調不良になってしまう、パートナーや職場から理解されない、子どもの時間を確保できないなど
・育児に疲れて仕事を辞めるメリットは、子どもとの時間が増える、体力やメンタルが回復する、仕事のストレスがなくなりイライラが減るなど
・仕事を辞めるときに後悔しないためにすべきことは、解決策がないか考える、両立できる支援・制度がないか調べる、誰かに相談するなど
目次
育児に疲れて仕事を辞めた人は約3割
株式会社マイナビが発表した「育児離職と育休の男女差実態調査(2025)」によれば、育児中の正社員が育児の影響により退職、または退職を検討した人の割合は、35.0%です。育児の経験がある女性では、41.3%に及ぶことから育児と仕事の両立の難しさがわかります。
一方で、子育て中の理想の働き方についての調査では、約9割の女性が子どもの年齢にかかわらず正社員として働きたいと回答しています。これは多くの女性が、家庭とキャリアの両立を真剣に考えているといえるでしょう。
ただし、現実には育児負担が原因で退職に追い込まれるケースが少なくありません。
育児に疲れて仕事を辞めたいと思う原因
フルタイムで働きながら育児をしている人ほど、育児に疲れて仕事を辞めたいと思うことが多くなります。まずは、どのような原因から仕事を辞めたいと思うのか見ていきましょう。
- 育児に疲れて体調不良になってしまう
- 子育てと仕事の両立に終わりが見えない
- 夫や家族の協力が得られずワンオペ状態
- 職場の理解がなく協力してもらえない
- 仕事が忙しくて子どもとの時間を取れない
育児に疲れて体調不良になってしまう
育児には休みがありません。朝は保育園の準備、帰宅後は夕食やお風呂、寝かしつけと作業が途切れることがないからです。慢性的な睡眠不足が続くと、日中も集中力が低下し、業務にも支障をきたすようになります。
また、育児の疲れが蓄積されると、はっきりとした病気でなくても、頭痛や胃痛、めまいといった体調不良を引き起こします。仕事と育児をこなすこと自体が心身に大きな負担を与えているのです。
自分の体調不良が原因で子どもや職場に迷惑をかけてしまうと、罪悪感も強まり、精神的に追い詰められてしまいます。このように、育児による疲労や不調は、仕事を辞めたいと考える大きな引き金となるのです。
子育てと仕事の両立に終わりが見えない
育児は子どもの年齢によって負担の内容が変わるだけで、手がかからなくなるわけではありません。赤ちゃんの頃は夜泣きや授乳に悩み、保育園時代は送り迎えや行事の準備に追われます。小学校に上がれば、宿題のサポートやPTA活動など、また新たな課題が出てきます。
プライベートの時間を削って働くことが続くと、心の余裕を失い、子どもに対してイライラしてしまう場面も増えてしまうでしょう。見えないゴールに向かって走り続ける状況では、燃え尽きるのも無理はありません。
夫や家族の協力が得られずワンオペ状態
パートナーの理解や家族の協力が得られないと、育児や家事のすべてを一人で担う「ワンオペ育児」に陥ってしまいます。ワンオペ育児では、休む暇がなく自分のことはいつも後回しです。また、周囲に頼れる人がいない場合、トラブルが起きたときにもすべて自分で対処しなければなりません。
このような状態が続けば、心身ともに疲弊し「仕事を辞めれば少しは楽になれるのでは」と考えるようになります。
職場の理解がなく協力してもらえない
育児と仕事を両立させるには、職場の理解が欠かせません。しかし、すべての企業が柔軟な対応をしてくれるわけではありません。「子どもの体調不良で休むのは甘え」といった空気が蔓延している職場も存在します。そのような職場では、子供を理由に有給休暇を取得させてもらえません。
また、時短勤務を選んだことで評価が下がったり、昇進のチャンスを逃したりするケースもあります。努力しても報われない状況が続くと、モチベーションが下がり仕事を辞めようと考えるようになるのです。柔軟な働き方ができない職場では、育児と仕事の両立は非常に困難です。
仕事が忙しくて子どもとの時間を取れない
キャリアを維持しながら育児をするには、ある程度の労働時間を確保しなければなりません。しかし、仕事が忙しすぎると、平日は子どもと過ごす時間がほとんど取れなくなります。子どもとの会話が少なくなり、成長の瞬間を見逃してしまうと、「このままでいいのか」と悩む人も少なくありません。
仕事を頑張るほどに、育児への罪悪感が増していく悪循環に陥ることもあります。また、休日も仕事の疲れが抜けず、思うように子どもと遊んであげられないというケースも多いです。
子どもとの時間よりも仕事を優先しすぎている場合、仕事を辞めて家庭に専念したいと思う親は少なくありません。
育児に疲れて仕事を辞めるメリット
育児と仕事を両立する中で、疲れを感じて辞める人も少なくありません。辞めることがすべての人にとっての正解ではないものの、環境を変えることで救われるケースもあります。仕事を辞めることによって得られるメリットについて見ていきましょう。
- 余裕が生まれて子どもとの時間が増える
- 将来の働き方やライフプランについてゆっくり考えられる
- 体調やメンタルの回復につながる
- 仕事のストレスがなくなりイライラが減る
余裕が生まれて子どもとの時間が増える
仕事を辞めることで、これまで仕事に費やしていた時間を、すべて子どもとの時間に充てることが可能です。とくに乳幼児期の子どもは成長が早く、今しかない瞬間を見逃さずに過ごせるのは大きな魅力です。
また、気持ちにも余裕ができるため、子どもと丁寧に向き合うことが可能になります。慌ただしい毎日では難しかったことや、小さな体験の一つひとつを大切にできるのもメリットの一つです。子どもとのかけがえのない時間が増えることで、親子関係の強化にもつながっていきます。
将来の働き方やライフプランについてゆっくり考えられる
一度立ち止まって、自分の将来について考える時間が持てることも、退職の大きなメリットの一つです。日々の育児と仕事に追われていると、自分のキャリアや家族の将来について冷静に考える余裕がありません。退職することで、その忙しさから解放され、これからの人生をどう歩んでいくかをじっくり見直す機会が得られます。
例えば、「本当にこの働き方が自分に合っているのか」「子どもが小さいうちは在宅ワークに切り替えるべきか」など、働き方の選択肢を改めて検討できます。育児に集中しながら、自分に合った働き方を模索する時間を持つことで、将来的に後悔の少ない選択が可能です。
また、家計の見直しや教育資金、住宅購入など、家族全体のライフプランを考える上でも、一度立ち止まって計画を立てることも大切です。退職はゴールではなく、次のステップに向けた準備期間と捉えることで、より前向きな時間になります。
体調やメンタルの回復につながる
育児と仕事の両立によって蓄積された疲労は、体だけでなく心にも大きな影響を及ぼします。仕事を辞めることで、そのストレスから一時的にでも解放され、体調やメンタルの回復が見込めます。とくに、慢性的な疲労感や睡眠不足、食欲不振といった症状が続いていた場合、仕事を辞めることで症状が改善する可能性は高いです。
また、メンタル的につらいと感じていた人は、プレッシャーの原因が取り除かれることによって、気持ちが軽くなります。心の余裕が生まれることで、育児にも前向きな気持ちで向き合えるでしょう。
仕事のストレスがなくなりイライラが減る
育児と仕事を両立していると、日々のストレスが積み重なってしまいがちです。仕事でのプレッシャーや人間関係の悩み、納期や評価などに気を取られていると、家庭での些細なことにも敏感になり、子どもに八つ当たりしてしまうこともあります。
しかし、仕事を辞めることで、こうした外的なストレスから解放されます。すると自然と心に余裕が生まれ、家庭内でも穏やかに過ごせるようになるのです。
イライラが減ることで、子どもへの接し方にも変化が現れます。笑顔で向き合える時間が増え、子どもとの関係もより良好になるでしょう。家庭の雰囲気が明るくなることで、育児へのストレスも減り、より前向きな気持ちで毎日を過ごすことができるようになります。
育児に疲れて仕事辞めると後悔すること
育児と仕事の両立に限界を感じ、辞めたいと思うことは誰にでもあります。しかし、実際に退職してから辞めなければよかったと後悔する人も少なくありません。目の前のつらさから解放される一方で、退職には思わぬデメリットもあるのです。
育児に疲れて仕事辞めると後悔することについて紹介します。
- 育児に疲れて仕事辞めて後悔した人は約26%
- 収入が減って生活が苦しくなる
- キャリアにブランクができる
- 育児と家事に追われて仕事を辞めても楽にならない
- 社会とのつながりが減って孤独を感じる
育児に疲れて仕事辞めて後悔した人は約26%
厚生労働省が実施した「令和4年度仕事と育児の両立等に関する実態把握のための調査研究事業」によると、育児を理由に離職して「後悔した」と回答した人は約26.0%です。
とても後悔している | 4.8% |
やや後悔している | 21.6% |
あまり後悔していない | 31.2% |
全く後悔していない | 31.4% |
どちらともいえない | 11.0% |
4人に1人以上が退職後に後悔していることからも、辞めるという選択には慎重さが求められます。仕事を辞めれば楽になれると思っていても、思ったほど楽にはならなかったというケースもあります。
そのため退職前には、「本当に辞めた後の生活は想像通りか」「ほかに選択肢はないか」といった視点を持つことが大切です。勢いだけで決断せず、しっかりと情報を集めて判断することで、後悔のリスクを減らせます。
収入が減って生活が苦しくなる
退職後、最も現実的に困るのが収入の減少です。共働きで生活費や教育費を支えていた家庭では、片方の収入がなくなることで家計に大きな影響が出ます。とくに住宅ローンや保育料、学費など固定費が多い家庭では、毎月の支出に追われてしまうこともあります。
貯金を切り崩して生活するようになれば、もう少し働き続ければよかったと後悔する人も少なくありません。家計が厳しくなると、子どもにかけられる費用や家族でのレジャーも制限され、心の余裕も失われていきます。
仕事を辞める前には収入が減少しても生活していけるのか、十分に考えることが重要です。
キャリアにブランクができる
退職によって仕事から離れると、キャリアに空白期間ができてしまいます。将来、再び働きたいと考えたときに、このブランクが就職活動に影響するケースは少なくありません。とくに専門職や管理職を目指していた人にとっては、スキルや経験が最新のものとずれてしまい、不利になる可能性があるでしょう。
また、復帰を希望するタイミングでちょうど良い求人が見つからなかったり、思うような条件で再就職できなかったりすることもあります。そのため、退職を検討する際には、キャリアの先を見据えた計画を立てることが重要です。
育児と家事に追われて仕事を辞めても楽にならない
仕事を辞めれば育児が楽になると思っていたのに、現実には思うように時間が取れず、気持ちも休まらないというケースは少なくありません。仕事がなくなった分、家事や育児の負担がそのまま増えることが多く、結果的に楽になるどころか疲れが増したと感じてしまうこともあります。
特に乳幼児の育児は24時間体制での対応が求められるため、休む暇がない状態が続きます。仕事を辞めたことで、かえって自由がなくなったと感じるのは意外かもしれませんが、実際にはよくあることです。退職することで本当に負担が減るのか、一度シミュレーションしてみることをおすすめします。
社会とのつながりが減って孤独を感じる
仕事を辞めると、毎日職場で顔を合わせていた同僚や取引先との関わりがなくなり、社会との接点が急激に減少します。これにより、孤独感や疎外感を強く感じるようになる人も少なくありません。
特に子どもがまだ小さくて外出の機会が少ない時期は、1日中誰とも話さずに終わる日が続くこともあります。そうした生活が続くと、「社会から取り残されたような気持ちになる」と感じてしまうこともあるでしょう。
また、社会とのつながりがないと、自分の存在意義を見失いやすくなる傾向があります。「自分は子どもを育てるためだけの存在なのか」と感じて、自己肯定感が下がってしまうケースもあるのです。
育児中でも、地域の子育てサークルやオンラインコミュニティなどに参加することで、社会とのつながりを持ち続けることができます。退職を選ぶ場合は、孤立しない工夫もセットで考えておくことが重要です。
育児に疲れて仕事辞めたい!後悔しないためにすべきこと
育児に疲れて仕事を辞めたいと思うことは、よくあることです。しかし、一時の感情に任せてしまうと、後悔することになるので注意しましょう。育児に疲れて辞めたいときに、後悔しないためにすべきことを紹介します。
- 今の仕事で解決できる方法がないか探してみる
- 家族やパートナーに仕事を辞めたいことを伝える
- 育児と仕事を両立できる支援・制度がないか調べる
- 辞めたあとの生活費や家計をシミュレーションする
- 退職後の再就職や働き方について考えておく
- 信頼できる第三者に相談してみる
- 辞めるのではなく休職を考える
- 辞めるのではなく働きやすい会社へ転職する
今の仕事で解決できる方法がないか探してみる
まずは、今の職場で負担を減らす方法がないかを冷静に考えてみましょう。例えば、時短勤務やテレワーク制度、フレックスタイム制度など、柔軟な働き方を取り入れている会社も増えてきています。育児との両立が厳しいと感じている原因が、働き方の制約や業務量にある場合、それらを見直すことで解決できる可能性があります。
また、上司や人事担当に育児との両立が難しい状況を相談してみることも大切です。直接伝えることで、業務内容を一部調整してもらえることもありますし、社内にまだ知られていない支援制度があるかもしれません。
退職は最終手段です。まずは辞めずに乗り越える方法を探してみることで、キャリアを中断せずに今の悩みを軽減できる可能性があります。
家族やパートナーに仕事を辞めたいことを伝える
仕事を辞めるかどうかを一人で抱え込んでしまうと、視野が狭くなりがちです。退職を本気で考える前に、まずは家族やパートナーに率直な気持ちを打ち明けましょう。「育児と仕事の両立がつらい」「体力的にも精神的にも限界に近い」といった本音を共有することで、相手も協力や理解を示してくれる可能性があります。
とくにパートナーが育児にあまり関わっていなかった場合は、現状を具体的に伝えることが必要です。話し合いを通じて見直すことができれば、退職せずに問題を解決できる場合もあります。
また、家族の収入や生活設計に関わる大きな決断になるため、同意やサポートが得られるかどうかを確認しておくことも非常に重要です。
育児と仕事を両立できる支援・制度がないか調べる
辞める前に、使える支援制度がないかを調べることも、非常に有効な対策です。例えば、自治体が提供しているファミリー・サポート制度や保育支援、時短勤務制度、子育て支援拠点などを活用することで、育児の負担を大きく減らせることがあります。
会社独自の福利厚生として、ベビーシッター利用補助や時差出勤制度、子の看護休暇などを設けているケースもあります。意外と知られていない制度も多いため、社内ポータルや人事担当に問い合わせてみることがおすすめです。
また、子育て経験のある同僚やママ友の声を聞くことで、実際にどのような制度を活用して乗り越えているのかの具体例を知ることも可能です。共働き夫婦に役立つ資格については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:仕事と育児の両立ができない!共働き夫婦が取り入れたい考え方と役立つ制度
辞めたあとの生活費や家計をシミュレーションする
退職を考える際は、辞めたあとの家計状況をしっかりシミュレーションしておくことが必要です。収入が減ることで、毎月の生活費をどうやって賄うのか、教育費や貯金への影響はあるかなどを具体的に計算しておくことで、現実的な判断が可能になります。
まずは現在の家計を「見える化」することが第一歩です。収支のバランスを確認し、どの項目が削れるか、ボーナスや貯金でどれだけ補えるかを整理してみましょう。また、失業手当や児童手当などの公的支援を含めて、何ヶ月間は生活できるのかも合わせて検討することが大切です。
辞めたあとの家計がギリギリになってしまうと、精神的な余裕もなくなり、育児にも影響が出てしまいます。
退職後の再就職や働き方について考えておく
退職後の生活を計画する上で、再就職の可能性やどんな働き方をしたいかについて考えておくことも非常に重要です。いったん仕事を辞めてしまうと、ブランクができて再就職が難しくなるケースもあります。そのため、事前に方向性を決めておくことで、将来の不安を軽減できます。
例えば、「子どもが小学校に入ったらパートタイムで働く」「フリーランスとして在宅ワークに挑戦する」など、具体的なプランを描いておくと、退職後の行動がスムーズです。必要な資格やスキルがある場合は、育児と並行して勉強を始めておくのもよい選択です。
また、最近では子育て中でも柔軟に働ける職場が増えてきているため、転職サイトや求人情報をチェックしておくと、希望に合った働き方のイメージがつかみやすくなります。
信頼できる第三者に相談してみる
退職という大きな決断は、感情が高ぶっているときほど冷静な判断が難しくなります。そんなときは、信頼できる第三者に相談してみましょう。友人や家族だけでなく、キャリアカウンセラーや地域の子育て支援センター、自治体の相談窓口など、さまざまな専門機関に話を聞いてもらえます。
第三者の視点を取り入れることで、自分では見落としていたことや、問題の本質に気づくことがあります。また、共感的に話を聞いてもらえるだけでも、気持ちが整理されて前向きな判断ができるようになることも多いです。
誰かに相談することは、弱さではなく前向きな行動です。職場に相談する相手がいない場合は、以下の記事で相談窓口について紹介しているので、参考にしてください。
関連記事:会社に相談できる人がいない場合どうする?対処法と相談窓口を紹介します
辞めるのではなく休職を考える
退職以外の選択肢として一時的に休職するという方法もあります。会社によっては育児休業や私傷病による休職、介護休職など、一定期間職務を離れてリフレッシュする制度が整備されていることもあります。
休職を活用すれば、職場に籍を残したまま体調や気持ちを整えることが可能です。また、休職中に生活費がどうなるか、公的支援が受けられるかも事前に調べておくと安心です。
辞めるのではなく働きやすい会社へ転職する
今の職場での働き方に限界を感じているなら、退職ではなく転職という選択肢も視野に入れましょう。近年では、子育てと仕事の両立をサポートする企業が増えており、在宅勤務や時短勤務を前提とした求人も少なくありません。
転職活動を始めることで、今よりも自分に合った働き方ができる場所があると気づける可能性もあります。職場環境が改善されれば、育児とのバランスもとりやすくなり、精神的にも安定します。
転職エージェントを利用することで、育児中でも柔軟に働ける職場の情報を効率よく集めることが可能です。辞めるという選択をする前に、自分に合った職場への移動という形でキャリアを継続する方法も検討してみてください。
育児に疲れて仕事を辞めたいときによくある質問
育児に疲れて仕事を辞めたいときによくある質問について紹介します。
- 仕事を辞めるべきサインは?
- ワーママが仕事を辞めるベストなタイミングは?
- 育児に疲れて仕事を辞めたいけどお金がない!どうすればいい?
仕事を辞めるべきサインは?
仕事を辞めるべきかどうか判断するのは簡単ではありませんが、いくつかのサインに気づくことで判断がしやすくなります。まず、体調やメンタルの不調が続いている場合は要注意です。朝起きられない、吐き気がする、涙が止まらないなどの症状があれば、無理をして働き続けるよりも休む選択肢を検討すべきです。
また、子どもや家族にイライラをぶつけてしまう状態が続いているのも危険信号のひとつです。仕事のストレスを家庭に持ち込むようになってしまった場合、自分だけでなく家族全体の幸せにも悪影響が出ます。
他にも仕事を辞めるべきサインはあります。詳しい内容については、以下の記事で紹介していますので、参考にしてください。
関連記事:会社を辞めるべき15のサインを解説!当てはまったら退職・転職を考えよう
ワーママが仕事を辞めるベストなタイミングは?
仕事を辞めるタイミングは、経済状況や育児のステージ、家庭の支援体制によって異なります。
例えば、保育園や幼稚園の入園前後は子どもとの生活リズムが大きく変化するタイミングです。この時期に退職を選ぶと、生活のペースが整えやすくなるというメリットがあります。一方で、子どもがある程度自立してきた小学校入学前後に辞めることで、再就職までの計画を立てやすいというケースもあります。
また、ボーナス支給後や年度末・期末など、経済的に損をしない時期を見極めることも重要です。在職中に退職金や失業給付の条件をしっかり確認しておくと、金銭的な不安を減らせます。
育児に疲れて仕事を辞めたいけどお金がない!どうすればいい?
お金の不安があると、辞めたくても辞められず、さらに精神的に追い詰められてしまうケースもあります。
まずは、家計の見直しと収支のシミュレーションを行いましょう。現在の収入と支出を書き出し、必要な生活費を明確にすることで、どこに無駄があるのか、削減できる支出があるのかを把握できます。また、貯金でどれだけの期間生活できるのかも同時に確認しておきたいところです。
次に、公的な支援制度を積極的に活用することも重要です。児童手当や児童扶養手当、住民税の減免、医療費助成など、子育て世帯をサポートする制度は数多くあります。離職後には雇用保険の失業給付が受けられる場合もあるため、条件を確認しておくと安心です。
どうしても今すぐ退職が難しい場合は、副業や在宅ワークなど柔軟な働き方を取り入れて、徐々に収入源を分散するのも一つの方法です。フリーランスや在宅事務、ライティングなど、スキルを活かして収入を得られる手段を検討してみましょう。
まとめ
育児と仕事の両立に疲れ、退職を考える人は少なくありません。辞めることで心に余裕が生まれる一方、経済面やキャリアの不安、孤独を感じるリスクもあります。大切なのは、いきなり辞めるのではなく、支援制度の活用や家族との相談、休職や転職など他の選択肢も検討することです。
仕事が辞めにくい環境にある場合は、退職代行サービスへの利用がおすすめです。直接企業とやり取りする必要がないので、ストレスを軽減できます。退職に関する悩みや不安がある人は、退職代行ほっとラインへご相談ください。
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