「仕事を辞めたほうがいいかのわからない」「いつ辞めるべきかタイミングがわからない」といった悩みを抱えている人は、少なくありません。つらいからといってすぐに辞めるのではなく、タイミングが重要です。なぜなら、困難を乗り越えることで、自分の成長につながるからです。
本記事では、会社を辞めるべき15のサインを紹介します。これから紹介するサインに当てはまった人は、退職・転職を検討してみてください。
・ 会社を辞めるべきサインは、ハラスメントを受けている、給料が上がらない、人間関係が悪い、スキルや強みが活かせないなど
・会社を辞めるべきサインに気づいたら、本当に辞めるべきか考え、辞める理由を明確化しましょう
・改善に向けて行動をしていなかったり、年齢に見合ったスキルや実績がない場合は、辞めるべきではありません
目次
- 1 会社を辞めるべき15のサイン
- 1.1 サイン1.上司などからハラスメントを受けている
- 1.2 サイン2.給料が上がらない・下がる
- 1.3 サイン3.出勤するのが怖い・体調不良になる
- 1.4 サイン4.仕事に対するモチベーションが全くでない
- 1.5 サイン5.会社の人間関係が悪い
- 1.6 サイン6.今の会社では成長できないと感じる
- 1.7 サイン7.自分のスキルや強みが活かせない
- 1.8 サイン8.ワークライフバランスの確保が難しい
- 1.9 サイン9.会社の社風や価値観と合わなくなった
- 1.10 サイン10.優秀な社員ばかり辞めていく
- 1.11 サイン11.自分の努力や成果を正当に評価してくれない
- 1.12 サイン12.労働環境が悪すぎる
- 1.13 サイン13.会社に尊敬できる人がいない
- 1.14 サイン14.会社が不正行為を容認している
- 1.15 サイン15.自分のやりたいことが見つかった
- 2 会社を辞めるべきサインに気づいたらすべきこと
- 3 会社を辞めない方がいいケース
- 4 まとめ
会社を辞めるべき15のサイン
会社を辞めるべき15のサインは、以下の通りです。
- サイン1.上司などからハラスメントを受けている
- サイン2.給料が上がらない・下がる
- サイン3.出勤するのが怖い・体調不良になる
- サイン4.仕事に対するモチベーションが全くでない
- サイン5.会社の人間関係が悪い
- サイン6.今の会社では成長できないと感じる
- サイン7.自分のスキルや強みが活かせない
- サイン8.ワークライフバランスの確保が難しい
- サイン9.会社の社風や価値観と合わなくなった
- サイン10.優秀な社員ばかり辞めていく
- サイン11.自分の努力や成果を正当に評価してくれない
- サイン12.労働環境が悪すぎる
- サイン13.会社に尊敬できる人がいない
- サイン14.会社が不正行為を容認している
- サイン15.自分のやりたいことが見つかった
それぞれについて見ていきましょう。
サイン1.上司などからハラスメントを受けている
社長や上司、同僚などからのハラスメントが横行している場合は、退職・転職を検討してください。ハラスメントには、セクハラやパワハラ、マタハラなどがありますが、どれも許される行為ではありません。ハラスメントは、仕事のモチベーションを下げるだけでなく、健康にも被害を与えます。
また、ハラスメントが横行している職場は、容易に変わることがありません。周りが黙認している職場では、被害に遭っていることを声に出しても、協力的ではないケースがほとんどです。この場合は、退職・転職して新しい環境へ移ることをおすすめします。
サイン2.給料が上がらない・下がる
給料が上がらない・下がる場合は、会社から正当な評価を受けていない可能性があります。まずは、会社と給料の交渉をしてみましょう。給料交渉のやり方は、こちら「給料の交渉のやり方を徹底解説!タイミングやNGポイントを紹介 – 退職代行ほっとライン」で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
給料は、あなたのスキルや実績など市場価値を示す指標です。売上実績70%向上・新規部署の立ち上げなど、成果を残している場合は、正当な評価を受けるべきです。
また、業績不振が原因で給料が上がらない可能性もあります。この場合は。会社の将来性が懸念されます。一時的に給料が停滞しているなら改善の余地がありますが、継続的な場合は退職・転職を検討しましょう。あなたのスキルを正当に評価し、給料が上がればモチベーションアップや仕事のやりがいにもつながり、プラスに働くでしょう。
サイン3.出勤するのが怖い・体調不良になる
出勤するのが怖い、出勤前に体調不良になる場合は、仕事(職場)に対して拒絶反応が出ています。例えば以下のような症状が出れば、退職・転職を検討しましょう。
- 毎日朝起きられない
- 夜中に目が覚めて上手く寝られない
- 休んでも疲れが残っている
- 仕事のことを考えるとお腹が痛くなる
- 出勤時のみ外に出られなくなる
これらは仕事へのストレスが原因で、身体に支障をきたしている証拠です。このまま働き続けるとうつ病や精神疾患など、症状が重くなる可能性があります。身体からのサインに気づいたときは、退職・転職すべきか考えてください。
サイン4.仕事に対するモチベーションが全くでない
仕事に対するモチベーションが出ないことは、よくあります。一時的なものであれば問題ありませんが、長期的に継続する場合は退職・転職を検討しましょう。仕事に対するモチベーションが出なくなる原因は、以下のようなものがあります。
- 給料が低い、待遇が悪い
- 仕事が自分に合っていない、つまらない
- 残業時間が多い
- 自分だけ正当に評価されない
- 昇格できる見込みがない
仕事に対するモチベーションが出ないまま働き続けると、自分のスキルアップにつながらず、キャリアの発展を阻害します。新しい環境で仕事に対するモチベーションが上がれば、キャリアを広げるきっかけになるでしょう。
サイン5.会社の人間関係が悪い
会社の人間関係が悪化したことで退職・転職する人は多くいます。会社の人間関係が悪化すると、モチベーションや生産性が低下するだけでなく、精神的ストレスが増加します。キャリアやあなたの成長を阻害する要因の一つです。ただし、人間関係の悪化した場合、すぐに退職・転職するのではなく改善できないか模索してみましょう。
- 嫌いな上司との接し方を変える
- 部門や店舗異動を申し出る
- 自分の対応に悪いところがないか見直す
- 上司に相談する
自分の行動に非がある場合は素直に謝ったり、上司に相談して仲を取り持ったりすることで、関係性が良くなる可能性があります。改善されない場合は、退職・転職を検討してください。転職先でも人間関係が悪化する可能性はあります。労働条件などと異なり、職場の人間関係は入社してからでないと判断できないからです。
そのため、ただ転職するだけでなく自分のコミュニケーションスキルを高め、誰とでも仲良く接せられるように努めましょう。
サイン6.今の会社では成長できないと感じる
会社に将来性を感じない、変化がない場合は、自分のキャリアについて考える必要があります。例えば、何年働き続けても出世できない、評価されない、上が詰まっているなどの場合は、自分のキャリアを実現できません。日々の業務がルーティーン化して代わり映えがなく、自分の成長が感じられてない場合も同様です。
また、会社が経営不振に陥っていたり、市場への対応が不足していたりなど、将来性が不透明なときも退職・転職を検討しましょう。成長意欲のある人は、キャリアアップのために積極的に転職することをおすすめします。少しでも自分の能力を評価し、自分の成長になる会社で働くほうがあなたのためです。
サイン7.自分のスキルや強みが活かせない
自分のスキルや強みが活かせない、つまり自分に仕事が合っていない場合は退職・転職を検討しましょう。極端な例でいえば、営業職を希望していたのに技術職に配属されてしまうと、自分のスキルや強みが活かせません。中途採用では、このようなトラブルが起きませんが、新卒では少なくありません。
自分と合わない仕事を続けても、仕事に対するモチベーションが上がらず、自分の成長が阻害されてしまいます。また、自分に合わな仕事を続けても市場価値が下がってしまい、転職活動が不利になる恐れがあります。手遅れになる前に早めに行動へ移せるように心がけましょう。
サイン8.ワークライフバランスの確保が難しい
労働時間が長く、ワークライフバランスの確保が難しい会社は退職・転職を考えてもよいでしょう。労働時間が長いと、プライベートの時間が確保されないため、仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。長時間労働は、体調不良の原因になり最悪の場合は過労死につながります。
また、ご家庭のある人はワークライフバランスが確保されていないと、家族との時間も少なくなり危険です。労働時間は業種や職種により大きく異なります。厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報」では、一般労働者(パートタイムを除く)の総実労働時間は163.4時間です。
自分が属している業種の平均を目安に大幅に労働時間が長い場合は、上司に相談するなど対処が必要です。プライベートの時間を大切にしたい、ワークライフバランスを重視したい人は、自分に合った会社を見つけてみましょう。
サイン9.会社の社風や価値観と合わなくなった
働いている間に、会社の社風や価値観と合わなくなる場合があります。例えば、入社当時は利益重視の会社の方針に賛同していたが、時間の経過とともに顧客重視でひとり一人の顧客に時間を費やしたいと思うようになる人もいるでしょう。このように価値観にズレが生じた場合、まずは上司に相談してみましょう。
社員の意向を大切にしている会社であれば、現職のまま仕事のスタイルを変えられます。しかし、方針を貫いているような会社であれば、願いは届きません。自分の価値観に合った会社を選ぶべきです。会社の社風や価値観と合わない状態で働き続けても、仕事に対するモチベーションが上がりません。また、自分が思うように行動できなくなるのでストレスにもなります。
サイン10.優秀な社員ばかり辞めていく
優秀な社員ばかり辞めていくような会社は、退職・転職を検討したほうがいいかもしれません。優秀な社員は、キャリアアップのために行動へ移す傾向があります。現職では成長が見込めない、正当に評価されていないなどと感じれば、優秀な社員ほど転職していきます。優秀な社員ばかり辞めていけば、会社のパフォーマンスが低下し、労働環境の悪化につながるため注意しましょう。
サイン11.自分の努力や成果を正当に評価してくれない
自分の努力や成果を正当に評価してくれない会社は、退職・転職を検討しましょう。正当に評価してくれない会社では、昇格が見込めないため、仕事に対するモチベーションが低下します。会社への不信感が高まり、頑張る意味がないと感じてしまいます。
上層部から嫌がらせや上司のえこひいきなど、不当な扱いを受けている場合は、自分の努力や成果を正当に評価してくれる会社を探しましょう。外資系企業のようなインセンティブがある会社では、自分の努力や成果に応じて報酬が支払われます。そのような会社を検討してもいいでしょう。
サイン12.労働環境が悪すぎる
労働環境が悪い会社も退職・転職を考えるサインの一つです。例えば、以下のような労働環境は要注意です。
労働環境の悪い会社は、ワークライフバランスが確保できないだけでなく、体調不良になる恐れがあります。このような状態で長期的に働くことは難しく、労働環境の良い会社を見つけるべきです。あなたの会社がブラック企業かどうか見極めるためには、こちら「ブラック企業の見極め方とは?ブラック企業の特徴や転職を成功させるポイントを解説 – 退職代行ほっとライン」の記事を参考にしてください。
サイン13.会社に尊敬できる人がいない
会社に尊敬できる人がいない場合も、退職・転職を考えるサインの一つです。尊敬できる人や目標となる人がいれば、仕事へのモチベーションが高まり、刺激を受けながら自己成長へとつながります。また、優秀な同僚も競い合いながら実力を上げられるため良い刺激になります。
しかし、尊敬できる上司や優秀な同僚がいなければ、目標が立てにくくなり将来像が見えにくくなるのが注意点です。
もちろん、尊敬できる人がいなくても、自分の立てた目標に向かって進められる人もいます。そのため、目標となる人を見ながら成長したい人は退職・転職を検討しましょう。
サイン14.会社が不正行為を容認している
会社が不正行為を容認している場合、退職・転職をおすすめします。例えば以下のような会社です。
- 社内のハラスメントや差別が容認・正当化している
- データの改ざんや不正している
- 取引先などと公平さに欠けた取引をしている
- 賄賂や横領、産地偽装などをしている
不正行為を疑われるような行為をしていたり、不正行為を容認しているような会社は、信頼性や健全性が失われます。「雪印食品の牛肉偽装事件」や「ミートホープの牛肉ミンチ偽装事件」など、会社の不正が発覚し、社会的問題になった事件がいくつもあります。
このような不正行為が発覚してから転職しても「問題を起こした会社」という悪いイメージついてしまうため、転職が不利になる可能性が高いです。もちろん、あなたが不正行為に関与していなかったとしても、このような悪いイメージを払拭することは容易ではありません。
大問題につながるようなことでなくても、会社の倫理観を欠如するような出来事が行われている場合は退職・転職を考えましょう。
サイン15.自分のやりたいことが見つかった
今の会社に不満がなかったとしても、自分にやりたいことが見つかった場合は退職・転職を検討してもいいでしょう。新卒時に明確な目標がないまま入社する人は少なくありません。働いているうちに、本当に自分がやりたいことが見つかるケースもあります。
例えば、副業が軌道に乗り安定した収入を得られるようになった、趣味に本格的に取り組みビジネスに発展させたいなど、現職と異なるキャリアへ魅力を感じることがあります。自分のやりたいことであれば、モチベーションを高く保ちながら取り組めることが大きなポイントです。
70代から起業する人もいますので、やりたいことが見つかれば年齢に関係なく行動へ移すべきです。後悔しないためにもよく考えてから退職・転職しましょう。
会社を辞めるべきサインに気づいたらすべきこと
会社を辞めるべきサインに気づいたら、以下の5つのポイントをチェックしてください。
- 本当に辞めるべきか考える
- 会社を辞めたい理由を明確にする
- 信頼できる人や機関に相談する
- 転職するなら在籍中に行動する
- 退職スケジュールを計画する
それぞれについて見ていきましょう。
本当に辞めるべきか考える
会社を辞めるべきサインに気づいたら、まずは本当に辞めるべきなのか考え直してください。時期早々な行動は後悔の原因になります。例えば、人間関係の悪化は話し合いで改善する可能性がありますし、労働環境のトラブルは労働基準監督署に相談すれば改善されることもあります。
自分が行動を起こせば改善できる余地がある場合は、一度改善に向けた取り組んでみましょう。転職後に同じようなトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。現職で改善され、問題なく働ける方がメリットが大きいです。
サインに気づいたらもう一度考えることをおすすめします。
会社を辞めたい理由を明確にする
転職回数が多い人はとくに、会社を辞めたい理由を明確にしましょう。「なんとなく」「流れで」転職すると、転職先で同じトラブルに遭う可能性があります。例えば、労働環境が悪いことを理由に転職する場合は、福利厚生や残業時間などをしっかり確認することが重要です。
求人情報だけではわからない情報は、面接時に確認したり、転職エージェントを利用したりして情報を集めましょう。また、辞めたい理由を明確にしておくと、面接時の質問に答えやすくなります。
信頼できる人や機関に相談する
会社を辞めるべきサインに気づいたら、自分だけで判断せず周りに相談することも一つの手です。上司や会社の相談窓口、労働基準監督署、労働組合など、相談窓口を多くあります。自分の相談内容に合わせて相談窓口を選びましょう。なお、会社に相談できる人がいない場合は、こちら「会社に相談できる人がいない場合どうする?対処法と相談窓口を紹介します – 退職代行ほっとライン」の記事で対処法を紹介していますので、参考にしてください。
転職するなら在籍中に行動する
会社を辞めるべきサインに気づき転職する場合は、在籍中に転職活動することをおすすめします。在籍中に転職活動するメリットは以下の通りです。
- 空白の期間ができない
- 収入が安定する
- 焦らず落ち着いて転職先を探せる
退職してからだと、収入面の不安から焦ってしまったり、ついだらだら遊んでしまったりする可能性があります。在籍中は通常業務もありますので、隙間時間を活用しながら転職活動を行います。
効率よく進めたい人は、転職エージェントを利用しましょう。また、在籍中に転職活動するときは、必ず社内の人に話さないように注意してください。
退職スケジュールを計画する
退職・転職する場合は、退職スケジュールを計画しましょう。転職先の入社日が決まっている人は、入社日に間に合うように進めなければなりません。就業規則を確認し、何ヶ月前に退職意思を伝えなければならないか確認しておきましょう。
また、ボーナスをもらってから退職することも可能です。この場合は、逆算スケジュールを計画することが大切です。ボーナスをもらってから退職するスケジュールについては、こちら「ボーナス・賞与をもらって辞めるのは問題なし?逆算スケジュールやポイントを解説します – 退職代行ほっとライン」を確認してください。
会社を辞めない方がいいケース
会社を辞めるべきサインに気づいても、会社を辞めない方がいいケースがあります。
- 勢いで辞めようとしているとき
- 現状を改善する努力をしていない
- 年齢に見合ったスキルや実績がない
それぞれについて見ていきましょう。
勢いで辞めようとしているとき
勢いだけで辞めようとしてはいけません。転職はメリットもありますが、リスクもあります。転職先がなかなか見つからなかったり、前職と似た会社に転職してしまったりなどです。転職理由や退職スケジュールを計画せずに、勢いに身を任せて行動に移しても、失敗する恐れがあるので注意しましょう。
一時的な感情で転職しないように、ストレスを感じたり転職したいと思ったりしたら、上司や相談窓口に相談することをおすすめします。
現状を改善する努力をしていない
先にも述べましたが、まずは問題を改善できないか努力しましょう。努力次第で改善できるのであれば、転職する必要はありません。転々と会社を変えるよりも、勤務歴が長い方が転職時に有利になります。異動や相談など工夫して改善できないか試みてください。
年齢に見合ったスキルや実績がない
転職時には年齢が上がるにつれて、その年齢に見合ったスキルや実績が求められます。とくにある程度の年齢になれば、それなりの実績が求められますので、自分に実績がない場合は現職で作ってから転職した方が有利です。新卒や第二新卒であれば、そこまで実績を求められません。中途採用は即戦力のスキルが必要です。まずは応募したい会社に必要なスキルを身につけているか確認しましょう。
まとめ
会社を辞めるべき15のサインを紹介しました。サインに気づいたからといってすぐに退職するのではなく、本当に辞めるべきか、改善できる余地はないかを考えた上で行動に移しましょう。会社によっては、辞めたくても辞めさせてもらえない場合もあります。そのときは、退職代行サービスである「退職代行ほっとライン」へご相談ください。
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